触覚/感性
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人が感じるということ
人は様々なものに触れ、様々なものを感じています。熱い、冷たい、気持ちいい、やわらかい、しっとりしている、ざらざらしている、...など、色々な状態を感じます。なぜ人はこのような感覚を感じることが出来るのでしょうか?一つには、人体にめぐらせている神経の働きが挙げられます。その中の感覚神経は外部からの刺激を感知して、脊髄や脳へ情報が運ばれます。さらに皮膚には触覚受容器が分布しており、荷重や振動、摩擦、温度などを感じることが出来ます。
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感覚の数値化、官能の数値化
テック技販ではこの触覚に着目し、主に人が感じる荷重、摩擦、振動などを計測し、数値化しています。 これまで経験や官能に頼っていた感覚の評価を定量化し、数値化することで、あいまだった感性の基準を作ったり、感じたものを共有(触覚伝達、触覚共有)するなど、触覚デバイスを使ってセンシングしています。
例えば、これまでざらざらして引っかかっていたものが、材料を変えたことによって、どのくらい摩擦力が増したのか。振動からカンコツで判断していた作業をセンシングして、合否判断基準にできない。その他にも、なせこの感触が気持ちいいのか、など基礎研究から発展応用までさまざまあります。 -
人の指が感じる感覚
人のゆびは特に触覚受容器が集中しており、大変感度の高い部位になります。実際に指と対象物の界面ではどのような現象が起こっているのでしょうか。たとえば、ゆびをものに当てて滑らせたときは、ゆびの状態(男女、年齢など)、押しつけ圧、滑り速度、対象物のテクスチャ、温度などの要素が影響し摩擦力や振動が変わります。触覚フォースプレートは、超高感度なフォースプレートでスマートフォンのタッチ動作レベルの荷重を分力することができます。アクリルトッププレートタイプだと、同時に下からカメラで画像計測することも可能です。これら組合せから、指の滑らせたときの摩擦現象であるスティックスリップ現象の解明もアプローチすることが可能です。