【ゆびレコーダー】触覚伝達・触覚提示
ゆびレコーダーは、指先で対象に触りながら皮膚で生じた振動を検知することで触覚情報として計測することが可能な装置です。
センサは指の中節(第一関節と第二関節の間)に巻くため自然な動作で使うことができ、イコライザによりセンサからの出力を人が感じる周波数へと変調することで、振動子によって第3者へ触り心地を提示することができます。
また、イコライザ付きセンサアンプにはアナログ出力機能があり、センサが検知した振動データを計測することが可能です。
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特徴
皮膚振動検出用センサ(自然な動作での使用)
イコライザ付きセンサアンプ(触覚情報の周波数特性)
検知した皮膚振動の周波数特性を変更することができます。
一般的にはデフォルト値(皮膚振動の周波数特性の逆関数)を使用することで、比較的リアルな触覚を提示することが可能です。
また、あえて周波数設定を変更することで対象の触覚を強調・比較しやすくするような使い方も可能です。
イコライザ付きセンサアンプ(アナログ出力)
センサが検知した信号を生データとしてアナログ出力します。
※10倍アンプ 15.6Hzハイパスフィルタ付
アナログ出力はA/D変換器を利用することでパソコンへの取り込み(データ保存)が可能となります。
また、逆にパソコンに保存されたデータをD/A変換器と再生用アダプタ(アッテネータ)を利用することにより、再イコライジング・再提示することも可能です。
振動子(提示)
センサが取得した情報をイコライジングを通して振動子で提示します。
振動子を使用することで、対象に触っている触覚を比較的リアルに他者と共有することが可能となります。(最大4個まで接続可)
仕様表
製品名 | ゆびレコーダー | ||||||||
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付属品 |
皮膚振動検出用センサ×1、 イコライザ付きセンサアンプ×1、 振動子×1、モバイルバッテリー、 再生用アダプタ(アッテネータ) アナログ出力ケーブル、収納ケース |
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オプション品 | 振動子 |
イコライザ
型 式 | FVR-10A | |
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機 能 | ||
センサ入力部 | チャンネル数 | 1 |
入力部フィルタ |
アナログ出力前:15.6Hz、-24dB/oct、バタワース、ハイパスフィルタ アナログ出力後:3kHz、-12dB/oct、バタワース、ローパスフィルタ |
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アナログ出力部 | チャンネル数 | 1 |
ゲイン | 10倍 | |
出力電圧 | ±5V | |
コネクタ | BNC | |
イコライザ | 中心周波数 | 31.25Hz / 62.5Hz / 125Hz / 250Hz / 500Hz / 1kHz / 2kHz |
調整範囲 | ±9dB程度 | |
ボリューム | 調整範囲 | 0~100% |
提示出力部 | ||
提示出力部 | チャンネル数 | 4 (最大4台の振動子を接続可能) |
その他 | センサ入力部に再生用アダプタ(アッテネータ)を取り付けアナログ信号を入力することで、再イコライジング、振動子による再提示が可能 | |
電源 | DC5V±5% | |
使用温度範囲 | 0~50℃、20~85%RH以下(結露なきこと) | |
外形寸法 | 120×96×39mm (突起部含まず) | |
重量 | 500g |
皮膚振動検出用センサ
型式 | FVS-A | ||||||||
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ケーブル長 | 2.0m | ||||||||
コネクタ | SMAコネクタ | ||||||||
重量 | 1g(ケーブル・コネクタ含まず) |
振動子
型式 | FVV-A | ||||||||
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ケーブル長 | 1.7m | ||||||||
コネクタ | 3.5mmミニプラグ(モノラル) | ||||||||
重量 | 52g(ケーブル・コネクタ含まず) |