東京大学 野崎大地 教授との共同研究のご紹介 vol1
技術情報
東京大学スポーツ先端科学研究拠点(UTSSI)のプロジェクトの一環で、東京大学大学院教育学研究科の野崎大地教授と共同研究を実施。赤門近くの教育学部棟の専用実験室に最新の計測システムを設置し、「スポーツと科学の融合」をキーワードに、ボート選手のパフォーマンス向上に貢献するための研究を行っています。
UTSSI Rowing Science Laboratory ローイングエルゴメーターシステム
競技用ボートは、シートが前後にスライドするようになっている点が、公園などで見られる普通の手漕ぎボートとは異なっています。腕、体幹、脚の力をうまく組み合わせて、ハンドルを引っ張る力を生み出す技術が重要となります。この計測システムは、市販のローイングエルゴメータ(Concept 2)に様々なセンサを取り付け、ハンドルの位置、力、シートの位置、ストレッチャー(足を乗せる部分)力を計測しリアルタイムでフィードバックできるようにしたものです。
選手の足もとについている装置がフォースプレートと言う脚の発揮力・踏む力を測定できる装置です。
6軸(Fx,Fy,Fz,Mx,My,Mz)成分に発生する「力」を計測出来ます。今回は選手の足元に設置する事により、力の大きさや方向、COP(圧力中心点)が算出できます。これにより、力の伝達具合や力のロスなどから効率よく運動出来ているかを想定し指導や選手比較などが行えます。
モーションキャプチャシステムの同時計測によって得られたスティックピクチャー
ハンドルの動き、力、シートの動き、ストレッチャー力をリアルタイムに把握することができる計測ソフトウェア
東京大学 大学院教育学研究科 身体教育学コース 野崎研究室ホームページリンク
東京大学野崎先生より、下記内容のメールが届きました。 オックスフォード大学、ケンブリッジ大学のボートクルーを対象にして行った計測の記事が 東大のHPに掲載されたご案内です。