力でみる技能伝承
「カン」や「コツ」を要する作業を力の使い方からアプローチ
職人作業の多くはこれまでの経験からの「カン」や「コツ」を頼りに作業していることが多く、そのノウハウはなかなか後継者への伝承や、作業の自動化へとつながって行かない現状があります。作業の「カン」や「コツ」は「どのように力を使って作業しているのか」に通ずるところがあり、その力の使い方をセンシングして数値化、定量化し,データ活用していきます。
これまで経験値のカン、コツで行っていた職人作業(研磨作業、左官作業、きさげ加工、旋盤加工、タップ穴加工、…)の力の使い方を数値化することで、様々な活用方法が考えられます。 個人の感覚で行っていた作業を明確化させることで教育のスピードアップを図ることや、自動化、ロボット化に向けてビッグデータから作業の傾向を掴むことなど、応用範囲が広く期待できます。
その中に力のリアルタイムフィードバックも特徴の一つとなります。
作業時の力をセンシングし、リアルタイムでモニタリングすることで作業者は安定した力で作業をすることができます。そのフィードバックの仕方は様々あり、力の強度、方向を「ベクトル」として表現することや、プロジェクションマッピングして力の強度をヒートマップ表示して可視化することも可能です。
その他にも力を音に変換して表現するなど、それぞれの現場に合った最適な運用をご提案します。
VR技術協力:ソリッドレイ研究所
▶【HP】ソリッドレイ研究所
様々な職人作業の可視化
工具側に小型力覚センサを仕込んで様々な作業の可視化を行いました。
また繊細な力も検出できる触覚フォースプレートで書道の筆の力を見える化しました。
大きな作業だけではなく、繊細な力のセンシングも可能です。
ものつくりワールド2023にて、実演展示した様子↓