【展示会】人とくるまのテクノロジー展 2025 YOKOHAMA に出展しました。

2025年5月21日(水)~23日(金)にパシフィコ横浜で開催された
「人とくるまのテクノロジー展 2025 YOKOHAMA」に出展いたしました。

3日間で約7万9,000名を超える来場者が訪れ、弊社ブースにも多くのお客様にご来場いただきました。
心より御礼申し上げます。

ブースコンセプト
テック技販は、力センサの専門メーカーとして、「力ベクトルの可視化」をテーマにブースを展開してきました。
今年は従来の「矢印型の造形」から一新し、波形ベクトル型をイメージした新しい造形で、よりインパクトのある空間演出に挑戦しました。

【新製品】「力でみる運転動作」 操作力計 ステアリングセンサ
昨年に続き、「力でみる運転動作」をテーマに、カーシートやシフトレバー、アクセル、ブレーキペダルに力センサやフォースプレートを組み込み、
運転時の力の変化をリアルタイムで可視化する実演展示を行いました。
特に今年は新しく「操作力計(ステアリングセンサ)」を展示し、ハンドル操作時の微細な力の変化をリアルタイム表示しました。
運転時のステアリングにかける力の使い方から、ドライバーの運転心理、車両性能、またADASインターフェース評価にも応用が期待出ます。
ステアリングセンサのユーザーであるS&VL株式会社様にもブースに立っていただき、
実際にドライビングシミュレータでどのように活用しているのかをご説明いただきました。

・ センサは用途に応じてサイズや定格容量のカスタマイズが可能です。
・ シートなどの製品組込みにも最適です。お気軽にご相談ください。

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力計測・触覚センシングの可能性
本コーナーでは、力センサによるさまざまな実演展示を行いました。
力センサは単に荷重を計測するだけでなく、ハプティクス(触覚)センサとしての応用や、摩擦力・柔らかさ・物性特性の定量化にも対応可能です。
感性評価の分野では、従来の官能評価に加えて、数値化による客観的な評価を取り入れることが、製品開発や品質管理の高度化につながります。
人が感じている触覚は様々な要素がありますが、力覚、摩擦、振動から定量的なアプローチをします。

【先行案内】VibraScope
新デバイス「VibraScope」は、作業中に発生する下記3要素を同時に計測し、日本の製造業が抱える課題の一つである技能伝承・作業DXに対して、職人の作業を"力" "振動"で可視化するご提案も行いました。

・作業者の手に伝わる触覚振動
・対象物自体の振動
・作業時の荷重の分力

展示会では、「スプーンを紙やすりの上で擦る」というシンプルな動作を題材に、ヤスリの番目違いによって生じる力と振動の変化をリアルタイムで可視化する実演を行いました。
手に伝わる"ザラつき"や"抵抗感"といった触覚の違いを、数値と波形で見える化することで、触覚の定量評価や品質管理、技能伝承などの解析の元となるデータセンシングをします。
作業のどのタイミングで・どの方向に・どれだけ力を入れているか、どのような振動を感じて、また対象物の振動パターンを定量的に把握できることで、教育や工程改善、品質向上への応用が期待されます。

YAWASA
モノの柔らかさを数値化し、物性評価ができる押し込み試験機です。
乗り心地が注目される中、シート開発でご採用いただいているテーマとして、
今回はジュニアシートを用いてウレタンの柔らかさを計測しました。

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    VibraScope
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    YAWASA

【実験提案】CAEが難しいソフトマテリアルへのアプローチ
近年、CAEによる設計は主流となりつつありますが、ソフトマテリアルや異素材の積層部品など、数値解析が困難な対象は依然として存在します。

そこで弊社は、
「分力計測」×「画像計測(DIC計測:ひずみ・変位・振動)」による実実験から、CAEではシミュレーションしきれないモノに対する実実験データの取得をご提案しました。力センサでセンシングしたダイナミックな荷重も計測し、CAEに反映させることで、より正確なシミュレーション向上が期待できます。

ダイナミックス計測モード
実車走行時のシート3次元形状計測は、車体全体にかかる加速度の影響でセンシングデータが崩れてしまい、これまで計測が困難でしたが、アルゴリズムを見直し、実車走行時の揺れや振動に対応したモードに開発しました。


※左から、HapLog、DIC、実車走行対応・シートトレーサー

【先行案内】ROS対応センサ(※近日公開予定)
現在、テック技販では、ロボット開発の現場で標準的に用いられている
「ROS(Robot Operating System)」への対応を進めております。

今後は弊社の各種センサがROSによる制御・データ取得に対応し、
ロボティクスや自動化ソリューションへの応用がさらに広がっていく予定です。

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おわりに
「人とくるまのテクノロジー展 2025」を通じて、
センシング技術が人と技術の新たなつながりを創出する手応えを感じることができました。
今後もテック技販は、"力" "振動"を可視化することで課題解決に貢献するソリューションを提案してまいります。
製品やデモにご興味がある方は、お気軽にお問い合わせください。

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contact@tecgihan.co.jp

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